調剤薬局と保険薬局の違いとは?

薬剤師-調剤薬局と保険薬局との違い

一定の施設基準をクリアした調剤室を保有し、薬剤師が常駐して、調剤業務や市販の医薬品販売等を行う事ができる薬局のことを一般に「調剤薬局」と呼びます。

「保険薬局」とは、調剤薬局の中でも、公的保険制度を使用した保険調剤、処方等を行う事が可能な薬局を意味します。

これはつまり、保険薬局以外の調剤薬局では、市販の医薬品の販売・調剤は行えますが、健康保険を使用して、医師が作成した処方箋に従った調剤業務はできないことを意味します。また、勤務する薬剤師についても、保険薬局においては、申請登録を行った「保険薬剤師」でなければいけません。

実質的に国民皆保険制度である日本においては、医療サービスを受ける際に保険を使わない方はまずいません。保険薬局以外の調剤薬局が医師の処方による医薬品の調剤を行えば、費用は100%自己負担になります。保険適用の場合は3割負担ですので、保険薬局を利用する方がほとんどでしょう。

ですから、医療機関のすぐそばにあるような薬局は、保険調剤ができるように保険薬局の指定を受けています。実際のところは調剤薬局のほとんどが保険薬局の指定を受けていると言っても良いでしょう。

昭和50年代くらいから、病院は医療行為に専念し、服薬指導や薬歴管理については、薬剤師が専任で行い、医療サービス全体の品質向上に努めるという「医薬分業」の考え方が徐々に浸透してきました。平成に入ってからは、国もその推進に注力するようになり、調剤薬局・保険薬局の数は飛躍的に増加しました。

医薬分業の発展により、医薬品の専門家である薬剤師の活躍の場が増え、医療過誤の予防に大きな貢献をしてきました。患者さんは処方箋さえあれば、自分の好きな時間に保険薬局を自由に選択して薬を受け取る事が可能になったのです。

保険薬局が大部分を占める現在、薬剤師には、医薬品に対する知識はもちろんのこと、保険の計算等に関する知識等も求められるようになってきています。